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クラウチンブロック(スタブロ)のセット位置を解説!ブロックの微調整でスタートの姿勢が大きく変わる

初めてクラウチングブロックを使う方は当然ですが、慣れた選手でも「このセットが本当に自分に合っているのか」と、クラウチングブロックの位置を考え直すこともありますよね。

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クラウチングブロックの最適な位置とは、身長、ブロックを押す足の力、前傾を支える体幹、バランス力、腕振りの大きさ、速さ、さらにはその日の調子など様々な要因で変化します。

今回はブロックの位置をずらすと姿勢がどう変化するのかを解説していきます。

前足のセット位置を調整

基本的に利き足を一歩目に繰り出すため、利き足が後ろ側にセットされ、反対足を前にセットします。
利き足の判断は、その場に立って前に倒れていき咄嗟に出た足と言われますが、実際はどちらもスタートで試してみて、しっくりくる方を練習で磨いていく形で良いと思います。

前足のセット位置はスタートラインから足2足分とよく言われますが、それでは靴によって前後しますのでセット位置はキッチリと決めます。

理想は前足の脛が地面と水平になる位置です。

ブロックが後ろすぎると脛が前に倒れ、ブロックが前すぎると脛が後ろに倒れます。
それぞれスタート姿勢を比較しましたのでご覧ください。

【前ブロックが後ろ寄り。脛が前倒れ】



ブロックが後ろ寄りになると前傾の角度が深くなります。
ブロックを押す速度、体幹に自信がある方は多少後ろ寄りにしても良いのかもしれません。

私はこの前傾姿勢を保つ筋力がないため、蹴り足と頭を結ぶ力線から身体が外れてしまっています。
つまりブロックを押した力が身体に伝わりきらないばかりか、ツンのめるような着地になってしまいブレーキとなります。

足が身体の後ろにセットされている分、ブロックからの離地速度が速いのが特徴です。
瞬間的な押す力に自信のある方は選択肢に入るブロック位置です。

【前ブロックが中。脛が平行】



脛が平行になる位置にブロックをセットしました。
ほぼ力線通りに身体が通っています。
またヨーイの姿勢では後ろ足がほどよく曲がり、後ろ足でもしっかりとブロックを押せています。
今回で最もしっくりくるセット位置でした。

飛び出し速度、離地速度も中間のバランスの良いスタートです。
初めはこの中間型をベースに自分の特性や実力に合わせて細かくセット位置を調整していくのが良いと思います。

【前ブロックが前寄り。脛が後倒れ】



ブロックを前よりにするとヨーイの姿勢が窮屈になります。
そのせいもあって猫背になりやすく、1歩目もそのまま猫背での飛び出しとなりブロックを押した力が逃げてしまっています。

股関節の可動域が広く、身体の柔軟性が高い選手でなければ姿勢保持が難しいですね。

前足が身体に近い部分でブロックを押すため、腰を高くし身体を前に倒さないと上向きの力が働きやすくなります。

身体が前足を追い越すまで時間がかかるので、その分しっかりとブロックを押せるのが特徴です。
ヨーイの時点で身体をなるべく前傾させ、スタートの合図で素早く前に重心移動をするのがカギですね。

続きの姿勢がこちら↓

完全に浮いちゃってますね。

しっかりとブロックを押し切れるスタートですので、上に浮かず水平方向に蹴れるバランス感覚を持っている方でしたら、ブロックを前寄りにずらすのもアリだと思います。

前足ブロック考察

一歩目が浮きやすい方は、前足ブロックを後ろにずらすと浮きにくくなります。
また、より深い前傾姿勢に挑戦したい方もブロックを後ろにずらしてみましょう。

スタートがつんのめりやすいという方、一歩目の着地で膝が曲がりすぎて身体がつぶれてしまうという方は、前足ブロックを前寄りにずらすと良いと思います。

ただ大体の方は脛が水平になる位置で落ち着くと思います。
そこを基準に細かいカスタマイズをしていくことをオススメします。

後ろ足のセット位置を調整

メインでブロックを押すのは前足ですが、後ろ足もセット位置によってブロックを押す力が変動し、一歩目以降の着地にも大きく影響してきます。

「後ろ足でもブロックをしっかりと押す」
「後ろ足はブロックを押さず、素早く前に持ってくる」
これは様々な論文や指導書でも賛否両論あります。

因みに私は後ろ足もブロックを押すタイプです。
後ろ足でもブロックを押すと当然その力がプラスされますので飛び出し速度が上がります。しかし、2歩目を繰り出すのが遅れます。
後ろ足ではブロックを押さず前に持ってくる動作を素早くすると、飛び出し速度は上がりませんが2歩目を繰り出す速度があがります。

3歩目以降どちらが速いスピードに乗れるかというのは選手の個性だと思います。
私はピッチ走寄りということもあり、足を後ろから前に持ってくる動作を素早く行う自信があるため後ろ足でもブロックを押しています。

同レベルの選手とスタート練習を行うと自分の個性がわかりやすいですが、「飛び出しは速いが2歩目以降に離される」と課題を持っている方は後ろ足ではブロックを押さず、素早く前に持ってくる意識を持ってみるといいかもしれません。

これら個性を踏まえた上で、後ろ足のセット位置の特徴を見ていきましょう。

後ろ足のセット位置はスタートラインから3歩分下がったところとよく言われますが、こちらも同様に3歩分をベースに細かい調整を加えていきます。

【後ブロックが後寄り】



ブロックを後ろ寄りにセットし、前後のブロックが離れているスタートをエロンゲーテッドスタートと言います。
ヨーイの時に股関節の進展が少ないのが特徴で、身体の硬い選手にはオススメのスタートですね。

ヨーイの時の後ろ足に注目ですが、膝がほぼ伸び切っています。
つまり後ろ足でブロックを押したい選手には向かないブロック位置です。

後ろ足が身体を追い越すまでの時間で前足でしっかりブロックを押せるので、飛び出し速度は速いです。
前足の蹴りに集中したい方は後ブロックを後ろ寄りにしてみるといいかもしれません。

【後ブロックが中間(約3歩分)】



飛び出し速度も2歩目以降の足の追い越しも中間のバランス型です。
後ろ足の膝も適度に曲がり、ブロックを膝の伸展で押す幅が残っています。膝の角度は120~130度がベストと言わていますが私もその通りだと思います。

先程のエロンゲーテッドスタートに比べ、2歩目の追い越しが素早く行えます。
1歩目着地時の2歩目の膝の位置を見てみます。

エロンゲーテッドスタートは飛び出し速度が速い反面、一歩目を意識するあまり2歩目が遅れてしまうイメージでした。

【後ブロックが前寄り】



スタートラインに近い位置にセットするバンチスタートです。
やはりヨーイの姿勢は股関節の可動域が狭い選手では難しく、猫背になってしまうセット姿勢です。

両方のブロックが近い位置にあるので、両足でブロックを押す意識が持てます。
私はここまでではないですが、割と後ブロックを前寄りにして、両足でブロックを押す意識を持っています。

前足でブロックを押して力線に沿う姿勢を一歩目で作っているうちに後ろ足が早くも着地動作に入っていくため、地面に近い水平方向でブロックを押すと一歩目が潰れてしまいます。

上向きの角度を入れて飛び出し、素早いピッチで加速していくのがバンチスタートのスタイルかもしれません。

後ろ足ブロック考察

後ろ足でもブロックを押したいという方は、後ブロックを前寄りにずらし、前ブロックに近づけると意識がしやすくなります。

前足でしっかり押して、つま先から頭まで一直線を作り大きな一歩を踏み出したいという方は後ブロックを後ろ寄りにずらすと、一歩目の姿勢保持がやりやすくなります。

身体の柔軟性(特に股関節)によっても向き不向きはあります。
特にブロックを前寄りにセットした時、腰を高く上げて背筋を伸ばせないとブロックを押した力が伝わりきらないスタートになってしまいます。

身体が硬く、両足で押したいという方は前ブロックを後ろ側に下げ、両足の感覚を狭める方法が良いかと思います。

まとめ

どのセット位置が自分に合っているかは一度試してみるのを勧めます。

ブロックの押しやすい膝や股関節の角度、深い前傾姿勢を作りやすい位置、一歩目の着地がブレーキにならない後ろ足の位置など、どれも細かな感覚ですのでやってみないとわかりません。

何年も同じブロック位置でやってきた選手も、試しに位置を変えてみたらしっくりくるスタートが見つかったなんてことも珍しくありません。
因みに私は約6年間ブロック位置を変えずに走り続けてきましたが、試しに後ブロックを前にずらしてみたら力強い一歩目を繰り出せるようになり、ブロック位置を改めました。

今はその日の調子等によってもブロック位置を微調整しています。

スタートに苦手意識がある方は、思い切って利き足を変えてしまう大胆な変化もアリだと思います。
いろいろと試してみていただいて、自分に合うブロック位置を見つけてください!

⇒2歩目以降のスタート動作についてはコチラ

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