100mを速く走る意識と考え方-4つの段階で考える-

長距離はペース配分を考えなければいけないが、短距離は最初から最後までとにかく全力で走ればいいというわけではありません。
当然100mも一定のペースで走っているわけではなく、段々と加速していき最高速度を維持できなくなり後半はスピードでが落ちていく。
このようなレースパターンが存在するということは、そこにも技術力が求められるということです。

今回は100mを走る意識と、100mという距離について考えてみましょう!

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0.01秒を意識する

走っているときは、足が地面に接地している時間よりも、空中時間が長くなります。
つまり100mを仮に50歩で走り切るとすると・・・

0.01秒×50歩=0.5秒

12秒0の選手が、地面接地時間を0.01秒速くするだけで、単純計算をすると11秒5にもっていくことができます。

0.1mを意識する

同じ足の運び回転数で、今よりも0.1m(10cm)歩幅が広がると
100mを50歩の場合は・・・

0.1m × 50歩 = 5m

今の実力よりも、単純に5m前を走っている計算になります。
つまり、およそ0.5秒短縮できます。

ストライドを延ばすには股関節の柔軟性が重要ですので普段からのストレッチ、試合直前のストレッチから意識をするようにしましょう。

100mを小分けに考える

100mを段階的に分けて走り方を変えることにより、タイム短縮が可能です。
トップアスリートが最も速いスピードで走れる区間は60m~70mです。
つまり、100mを最初から最後まで最高速度で走るのは不可能ということです。

60mまではどれだけ速く加速できるか。
70mからはどれだけ速度を落とさずに走れるか。

これが100mという種目の考え方です。

0m~30m 加速区間

人間の身体のパーツで、頭が一番重いので、頭を下げてダッシュします。
この時の上体の角度は40度〜45度です。
クラウチングスタートについてはコチラ

前傾姿勢では太ももの前側の筋肉を使うことになります。
上体が起き上がると太ももの後ろ側の筋肉へと切り替わります。

前側の筋肉は瞬発力が高いですが、持久力はありません。
そのため、前傾姿勢で走る距離が長いと前側の筋肉が疲れてしまいます。
しかし、早々に上体を上げると後ろ側の筋肉に疲労が溜まり、後半に失速の要因となります。

つまり、前側の筋肉と後ろ側の筋肉を丁度良く使うことがタイム短縮に繋がります。
その目安が前傾姿勢は20mまでと言われています。

30m ~60m 疾走区間

フォームを意識し、リズムよく強い腕振りと、足も下に・下にと意識すれば推進力がうまれます。
足の着地位置は重心の真下です。重心から外れると上体が前傾や後傾になります。

いわゆる「腰が低い」という状態です。

足を重心の真下に着地させることが出来れば、上体が傾くこともなく腰も高い位置で次の一歩に加速が最大限伝わります。

60m~90m 減速区間

オリンピックの一流選手もこの区間から最高速度を保つことができなくなってきます。
これには前述したようにスタートから前傾姿勢で走っていた距離も関わってきます。

さらに接地時に反対足の引き付けが遅れずに行われているかがポイントとなります。
体幹の筋力、深層筋といわれる部分の腹筋(腸腰筋など)を使って走る技術が要求されます。

その足の運びは自転車を漕ぐイメージです。
地面の接地時間を短く、楕円形を書くイメージで足を運びます。

90m~100m ゴール

ゴールを引き寄せるイメージで走ります。
トルソー(胸)がゴールラインを通過した時点でタイムが計測されますので、最後は胸を突き出して、前に倒れこむようにゴールします。

自分がこれらの区間でどこが強くどこが弱いかを分析するためには10m毎のラップを取るとよくわかります。
その測定方法と分析方法は下記のページをご覧ください。
http://arunners.org/100m/

100mは短いようで長い距離です。
それはただ全力で走れば良いというわけでなく、実は頭を使いながら走らなければいけない種目ということです。

まずは意識から実践してみてください!


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