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走りにリズムをつける大切さ

「リズムよく走れ」

走る指導においてよく使われる言葉です。

走り慣れている人であれば、走っているときの”リズム”について理解できると思います。
この感覚はある程度走りこんだ経験がないとイメージできません。

「タン、タン、タン、タン」とリズムを刻んで走ります。
リズムを刻むタイミングは、手首が腰のあたりを通過した瞬間であったり、膝を前に出した瞬間であったりと、人それぞれです。
こうした連続する動きをカウントすることを”リズムを取る”と言います。

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 リズムを取る大切さ

ジョギングの時、中距離を走る時、全力でダッシュをする時などペースが変われば、歩幅も足の回転数も変わります。
そしてペースが上がれば上がるほど出力する筋肉のパワーも上がります。

ただしパワーに意識をすると無駄な力が入りやすく、硬い動きになったり、姿勢が崩れる原因になります。
つまりパワーがスピードに繋がらず、疲労だけが溜まる状態です。

これに対し、「タン、タン、タン」というリズムを段々と早めていくようにリズムを意識すると、力むことなく自然と推進力が生まれ、無駄なくパワーがスピードに繋がります。
何も考えずパワーを大きくしていくよりも、リズムに合わせてパワーを大きくしていくことでパワーロスがなくなるのです。

陸上選手が自己新記録を更新した時の感想で「力まず楽に走れた」と言うことが多いですが、この意見はパワーではない他の要因で記録を出せたことの表れです。

また、中長距離では特に呼吸もリズムに合わせることが重要です。
例えば右足が前に出た時に吸う、左足が前に出た時に吐くなどリズムを取ると、息が乱れることなく酸素効率の良い走りが出来ます。

普段から走っている方であれば自然と出来ていると思いますが、これからジョギングに挑戦される方は必ずリズムに合わせ呼吸をするようにしてください。

 リズムの取り方

冒頭にお話ししたようにリズムを刻むタイミングは人それぞれです。
走り慣れている方は自分に合ったリズムの取り方がありますので、無理に変える必要はありません。、

しかし、これから走り始る方はもちろん、調子の波が大きい方はだいたい正しくリズムが取れていません。
そのような方は以下の方法を試してください。

まずリズムを刻むタイミングを決めます。
このタイミングで頭の中で「タン、タン、タン」とカウントするので、無意識にその動きが強調されます。

仮に地面を蹴るタイミングでリズムを刻んだとします。すると地面を蹴ることが強調される走り方になり、、足が空回って体力の消耗が激しい走りになりやすいです。

足の動きでリズムを刻むのでしたら、膝が最も前に出た瞬間がベストです。
ストライドは膝をどれだけ前に出したかで決まります。つまり、膝を前に出すことを無意識に強調させることで、足の運びがスムーズになり伸びやかな走りが出来るのです。

スピードを上げるときは、より膝を前に出すようリズムにアクセントをつけます。
そうするとリズムのタイミングがよりハッキリとして、さらにリズミカルな走りになり、無駄な力が入らずにスピードを上げることが出来ます。

走りには強調させた方が良い部分と悪い部分があると認識することが重要です。

慣れてきたら、これに腕降りも合わせてリズムを取ります。
手を最も前に振った瞬間と、膝を最も前に出した瞬間のタイミングを重ねてリズムを取れるようになると、上半身と下半身の連動が取れるので自然と大きな力が生まれます。

ペースに合わせて全身でリズムをコントロールしていけば、調子の良し悪しに大きく左右されることなく、いつでもリラックスして走れるようになりますので、ぜひ試してみてください!

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