3才から12才で子供の運動神経は決まる ストレッチ
最近では運動会の徒競走で順位をつけない学校があると聞いたことがあります。
50mを完走することが目標になっているのか知りませんが、これが子供の体力低下を招いている原因の一つだと私は思います。
スポーツに限らずですが、自分をステップアップさせる気持ちは競争心からきていると思います。
プラスの競争心を駆り立てる
「○○くんに負けたくない」
「リレーの選手になりたい」
このような気持ちを持って練習に取り組むことができれば必ず成果が出ます。
小学生は学校の方針次第で競争を避けることが出来るかもしれませんが、中学生になれば部活の試合や高校受験など競争する場面は多々あります。
今のうちから競争させる癖をつけさせておくことで、周りの人に差をつけることができます。
「友達の○○くんは50mをどれくらいで走るの?」
「クラスで一番早い子は50mどれくらいで走るの?」
と聞いてみるのも良いと思います。
そうすることで子供が自分自身で目標を見つけます。
このとき注意点ですが、
「○○くんはできているよ」
「○○くんは50mを8秒で走るのに…」
と他の子と比べるような発言を親からしてはいけません。
子供は他の子より下に見られるとひどく落ち込みます。
それはその分野から離れるキッカケになります。
「この練習をすれば○○くんに勝てるよ!」
「リレーの選手になるには、まずは腕振りから直してみよう!」
と、子供が目標を持てたら向上心を刺激するような言葉をかけてあげます。
すると練習への意欲も高まり、フォーム修正の指摘も素直に聞き入れるようになります。
無理やり競争心を植え付けることはプレッシャーになりますが、自主的に芽生えた競争心は成長を加速させるカギとなります。
ぜひ練習を始める前の会話に取り入れてみてください。
では、今回はストレッチについてご説明します。
身体が硬くなっていると筋肉と関節の可動域が狭まるので、せっかく身に付けた筋力を最大限活かせなかったり、フォーム修正がしにくくなります。
ストレッチをするとその効果は4時間続くと言われています。
それなので朝、昼、夜と1日に3回行うことが好ましいです。
しかし、それは日常生活の中では難しい部分もあるので、せめて毎日お風呂上りにストレッチをするようにしてください。
お風呂上がりで身体が温まっていると筋肉、関節が柔らかくなっているので、普段より可動域が広く、ストレッチの効果が得やすくなります。
ストレッチは静的ストレッチをします。
簡単に紹介すると以下のようなストレッチです。
・長座体前屈
・開脚して座って上体を前、左右に倒す
・片膝を曲げて仰向けになる
・足を組んで座り上体をひねる
など一般的なストレッチで結構です。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
静的ストレッチまとめ
ストレッチをする上での注意点をお伝えします。
時間
時間は20秒カウントで行います。よく8秒でやっている方が多いのですが、短い時間でストレッチを終えてしまうと、すぐに筋肉や関節は元の可動域に戻ってしまいます。
ゴムをイメージしてください。伸ばしてもすぐに離せば元の長さに戻ってしまいます。しかし、長時間伸ばし続けていると離しても初めの長さより伸びています。
筋肉や関節も同じ理由で可動域を伸ばすために、ある程度の時間伸ばし続ける必要があるのです。
範囲
痛くなるまで伸ばさないでください。痛いと感じるほど伸ばすと伸張反射が働いて筋肉が硬くなってしまいます。
気持ち良いと感じる程度で抑えます。そうすることで日に日に筋肉、関節の可動域が自然と広がってきます。
呼吸
ゆっくり深呼吸をしながら伸ばしていきます。深呼吸は緊張を和らげるので身体を伸ばしやすい状態を作ります。
呼吸を止めると血圧が上昇するので身体に負担がかかってしまいます。
筋肉や関節の可動域を広げることは速く走る為にも必要なことですが、ケガの予防にもなります。
子供の頃からストレッチをして身体を柔らかくしておくことで、スポーツで大きなアドバンテージになります。
また、将来太りにくい体質にもなるので、今のうちからストレッチをしておくことをオススメします。
前回の記事の筋肉トレーニングも同様ですが、毎日決まった時間帯に行い、習慣化してしまうことが大切です。
子供に続けさせるコツとしては一人でダラダラやらせないで、お父さんお母さんも一緒になって短時間で集中してやることです。
始めはストレッチも5分程度で構いません。
心理学では21日間続けると習慣化できると言われています。
ですから21日間は頑張って続けることができれば、あとは無理なく続けることが出来るのです!
筋肉トレーニングもストレッチも1回2回やった程度では効果は出ません。
毎日続けていくことで大きな効果が出るのです。
第4回「3才から12才で子供の運動神経は決まる」基礎能力の底上げ編
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