地区予選止まりだった選手が日本選手権を目指す
陸上系YouTuberとしての活動を始め約1年半。
7年勤めた会社も辞め、今は陸上関連の仕事のみをしている。
独立してからも陸上以外の仕事が舞い込んでくることもあるが、やはりモチベーションが続かず単発で終えてしまう。
その度に「自分は陸上だけをやっていたいんだなぁ」と実感する。
陸上モチベはここ最近特に高まっており、それはメンバーとリレーを組み、日本選手権出場を目指すという中長期の目標が立ったからだと思う。
大舞台とは無縁の人生
中学、高校と陸上部に入っており、学生時の100mベストは11秒7。
子供の頃からクラスでは足が速かったが、陸上界で見れば中の中。
100mは地区予選止まりだった。
当時10秒台の選手を見るたびに
「どれだけ練習で走っているんだろう…」
と当時、気合と根性の陸上部にいた自分はそう感じていた。
社会人になり、陸上競技のブログを立ち上げネタ探しのために解剖学、運動生理学などの学問、そして多くの選手の理論に触れ、本気で走りを学び始める。
一度は離れた陸上だったが、学べば学ぶほどやり残したことだらけだと感じ、8年のブランクを経て26歳からスプリンターに復帰。
ここから陸上の本当の楽しさに気付いていく。
情報発信者は学べる量が凄まじい
現在のパートナーとなるシダパンから刺激を受け、ブログでの情報発信からYouTuberとして活動の軸をずらす。
YouTube活動をキッカケに周りの人脈が一変する。
雲の上の存在だった10秒台選手が何人も集まり、深い知識を持ったトレーナーとも近い距離で活動することが出来た。
そして29歳。
人生初の10秒台を達成。
これは紛れもなく周りの人達のサポートがあったからこそだ。
そしてYouTube活動も加速し、会社員を辞め、陸上を専業にして今に至る。
最高峰の舞台、日本選手権を目指す
YouTube活動で知り合った仲間と今年リレーメンバーを組むことになる。
PBは全員10秒台。
あまりにも頼もしすぎるメンバー。
そこに自分が肩を並べられていることが一昔前の自分からは想像ができない。
まして日本選手権なんてものは見て楽しむだけで、自分とは全くの無縁だと思っていた。
そこを目指せる立場に来た。
自分とは別の人生と入れ替わったかのような錯覚さえ感じる。
前述した通り、今は陸上だけを仕事にしている。
好きな時間に競技場に行って走ることができ、好きな時間にウエイトトレーニングをすることもできる。
スケジュールは自分の疲労との相談だけ。
こんな最高の環境でトレーニング出来ていることもまた信じられない。
だからこそ何も言い訳ができない。
この環境で出した記録が自分の人生最高の記録だったと言える。
自らの可能性に全ベットできる自分は最高にラッキーだ。
それも多くの人に支えられているからこそ。
今回のチャレンジ。
自分のものだけにせず、社会人になってからも本気で陸上を楽しめるという希望を1人でも多くのアスリートに伝えたい。
だからアスリート業だけでなく、YouTuberとして情報発信も同じ熱量を持って取り組む。
そうすることで自分が活動している意味を見出だし、社会貢献をしている気持ちになれるから。
行ってくるぜ、日本選手権。