走りの相談窓口 太腿を上げるメリット
今回ご相談頂いたのは50m7秒台を目指されている9歳の女の子です。
9歳女子で7秒台は相当なレベルだと思いますが、それも納得の全体的に安定した走りだと思います。
それでは細かくフォームから見ていきます。
フォーム修正
小学生には珍しく、左右のブレが少なく上半身も地面とほぼ垂直で、安定した印象があります。
おそらく相当な練習量をこなしているのだと思います。
まず一点改善ポイントを指摘しますと、もう少し太腿が上がると良いですね。
理想は地面と水平です。
こちらは福島千里選手です↓
太腿が上がれば当然高い位置から足を振り下ろすことになりますので、地面に与える力が強くなります。
すると作用反作用の法則で、地面から大きい反発力をもらうことができ、歩幅が良い形で伸びてきます。
さらに太腿を上げることを意識することによって別のメリットもあります。
着地した瞬間。後ろ足が流れてしまっていますね。
理想は両膝が横一線に揃っている状態です。
後ろ足の追い抜きが遅れると次の一歩が遅れますので回転率が上がりません。
この着地時に両膝を揃える動きをするために意識することの一つが太腿を上げる動きです。
腿上げの動きは足を前で動かす動きであって、腿上げで足が後ろに流れることはありえません。
つまり腿上げの要素を走りに取り入れることで足が後ろに流れることを防ぎます。
そしてもう一点。腿を高く上げるためには腕振りを大きく振ります。
顔の高さまで振れると良いですね!
トレーニングメニュー
トレーニングメニューでは腸腰筋を鍛えるのをオススメします。
腸腰筋はおヘソのあたりから太腿に繋がる筋肉で、太腿を上げる動き、足を後方から前方に持ってくる動きでメインに使われる筋肉です。
ARVE Error: id and provider shortcodes attributes are mandatory for old shortcodes. It is recommended to switch to new shortcodes that need only url
↑こちらの筋トレを左右20回ずつ計40回は出来ると良いですね。慣れてきたらさらに強度の高いトレーニングもありますので、下記記事を参照ください。
→段差を使った腸腰筋トレーニング
ランメニューについては30m×5が良いと思います。
疲れてくると腿が下がりやすいです。良いフォームを身体に覚えさせるにはダレない距離の反復練習が効果的です。
動画を撮影して都度確認しながら行い、5本目でも腿が下がらず走れていれば50m、60m、80m、100mと距離を伸ばしていきます。
体幹がしっかりされていますので、太腿がもう少し上がれば50m7秒台は射程圏内だと思います!
全体的なフォームは綺麗でしたので自信を持って頑張ってください!