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スロージョギング 生活習慣予防トレーニング

「スロージョギング」

名前の通りゆっくり走るジョギングですが、日本スロージョギング協会という社団法人があるくらい話題になっているんです。

ジョギングペースは歩くペースと同じくらいなので隣の人とお喋りを楽しみながら走れるというのも特徴の一つです。
しかし、ただゆっくり走るだけのジョギングではなく、走り方にもいろいろと工夫がなされています。

ではスロージョギングの走り方と得られるプラス要素についてそれぞれ見ていきましょう。

スロージョギングの走り方 - 5つのポイント –

足の着地は指の付け根から

通常のジョギングはかかとから着地をすることが多いのですが、スロージョギングは足の指の付け根から着地をします。
踵から着地をすると体重分の衝撃が膝に集中するので、膝関節を痛める原因になります。
足の指の付け根から着地した場合と、踵着地では3倍の衝撃の差があることがわかっています。

両足の着地位置は二軸

走り方には一本のライン上を走る一軸走法と、一本のラインをまたぐように走る二軸走法があります。
一軸走法は腰の回転を伴う走り方なので、足を斜めにスライドさせて着地をすることになります。すると膝に余計な負担がかかってしまうのでスロージョギングでは二軸走法を用います。
一軸走法と二軸走法については以下の記事で説明しています。
⇒「一軸走法と二軸走法」

一歩の歩幅は半歩だけ

スロージョギングの一歩の歩幅は足の長さの半分くらいです。歩幅が非常に小さいのがスロージョギングの特徴ですが、摺り足にならないように足は一回一回しっかりと上げるようにします。
足の差し替えでリズムを作って走ります。

歩幅

歩幅に合った小さめの腕振り

肘を90度にまげて、脇が開かないよう体に沿わせて小さく振ります。
よく公園でウォーキングをされている方やハイペースでジョギングをされている方は腕振りを大きく振っています。
腕振りを大きく振る理由としては、歩幅を出来るだけ大きくするための動作だからです。
しかし、スロージョギングでは一歩が足の長さの半分と歩幅が小さいので、腕振りを大きくする必要はありません。

顎を若干上げた自然なフォーム

スロージョギングでは顎を若干上げて走ります。
よく走りの指導では「顎を引く」と言われますが、その理由は顎を引いた方が全身の力が入りやすくなるからです。顎を引いた状態と上げた状態で壁を押してもらうとわかりやすいのですが、顎を引いた状態の方が力が入ります。
しかし、スロージョギングでは力を入れることより姿勢を意識します。顎を引くと猫背になってしまうという理由から顎を若干上げることを推奨しています。
上げるといっても若干なので、自然に楽な姿勢で走るようにしましょう。

スロージョギングの4つのメリット

メタボを改善

ジョギングのエネルギー消費量は距離×体重で算出できます。
例えば体重60kgの人が3km走ると、180㎉消費したと簡単に計算することが出来ます。
これは3kmウォーキングをしたときと比べて消費エネルギーはおよそ2倍です。

同じ時間で同じ距離を移動するのであればスロージョギングをした方が効率的に痩せることが出来るのです。

ちなみにメタボと診断される腹囲は男性で85cm以上、女性で90cm以上です。
体重を1kg落とすと腹囲が約1cm減少します。
体重を1kg落とすには7,000㎉消費する必要があります。
体重60kgの人がスロージョギングで5km(約1時間)走れば300㎉消費できますから、毎日走れば1ヶ月弱で1kgの減量すなわち腹囲を1cm減少させることが出来ます。
ダイエット目的の方は参考にしてみてください。

高血圧を改善

通常の運動の場合、血圧に負担がかかり、高血圧になってしまうのですが、スロージョギングでは運動を続けるうちに血圧が下がっていったという実験結果があります。
「スロージョギング 高血圧」で調べていただくと多くの実験結果が出てくるのですが、驚くことは薬をもってしても下げられなかった値まで血圧を下げることが出来たことです。

高血圧の原因に、運動不足による筋肉の衰え、血液循環の悪さ、肥満、ストレスなどが挙げられます。
そこで適度な運動をすることにより、筋肉の新陳代謝が活発になり、心臓と肺の働きが活発となることで血圧が下がるという仕組みです。

動脈硬化を改善

健康な動脈の壁には弾力性があるのですが、血液中の中性脂肪やコレステロールが多いと、カルシウムが沈着して動脈の壁が厚くなり弾力を失います。
この状態を動脈硬化といいます。

これを改善する成分として知らているのが善玉コレステロールです。
こちらも薬では変化が見られなかった方が、スロージョギングを行うことで善玉コレステロールの値が上昇したのです。
運動の頻度が多いほどに効果が高いことが実験でわかっていますので、週に5回程度の練習を継続していくことが大切です。

脳を活性化

これはスロージョギングに限らず、全ての運動に言えますが、身体を動かすことによって脳細胞を増やす遺伝子に働きかけ、脳の活性化に繋げることが出来ます。
スロージョギングのように無理せず、30分~1時間続けて出来る運動であれば、年を取ることに伴う脳の老化と認知症を予防することが出来るのです。

まとめ

ここでは挙げきれなかったですが、糖尿病、脂質異常症、骨粗しょう症、心臓病、不眠症にも効果があるスロージョギング。
非常に幅広いメリットを得られるのですが、運動を止めてしまうと元の状態へと戻ってしまいます。これは全ての運動にいえることです。

しかし、気軽に、どこでも、疲れずに出来るスロージョギングなら無理せず継続できるということが一番の強みだと思います。

息を切らさずゆっくり走れるので、隣の人との会話を楽しむことも出来ますし、景色を楽しむ余裕もあります。
あとは自分がいかに楽しいと思える環境を作れるかというところだと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事を読んでスロージョギングを始めようと決心された方がいらっしゃれば筆者として嬉しく思います。

わかりやすい動画がありましたのでUPしておきます。
参考にどうぞ。

⇒運動後のストレッチはコチラ

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